注意
これは2025年9月時点での情報です。
今後変わる可能性がありますのでご注意ください。


ブリヂストンとは
株式会社ブリヂストン(Bridgestone Corporation)は、日本・福岡県久留米市で1931年に石橋正二郎によって創業された、タイヤおよびゴム製品を主力とするグローバル企業です(創業:1931年3月1日)。社名は創業者の名字「石橋(Ishibashi)」を直訳・逆転し、「Bridgestone(橋の石)」としたものです。
現在、世界最大のタイヤメーカーとして知られ、業界三大メーカー(Goodyear、Michelinとともに)の一角を占めています。2023年時点ではタイヤ市場で世界シェア約13.3%を占める企業となっています。
製品は乗用車用・商用車用タイヤだけでなく、オートバイ用、航空機用、特殊用途車用のタイヤや、スポーツ用品(ゴルフ用品など)、自動車部品、工業製品など多岐にわたる「多角化製品群」も展開しています。
ブリヂストンの事業分野
ブリヂストン(Bridgestone Corporation)は世界最大級のタイヤメーカーですが、事業はタイヤだけにとどまらず多角的に展開しています。大きく分けると以下の分野があります。
1. タイヤ事業
ブリヂストンの売上の大部分を占める中核事業です。
- 乗用車用タイヤ(一般車両・高性能スポーツカー向け)
- トラック・バス用タイヤ(物流・公共交通に使用)
- 建設・鉱山車両用タイヤ(OTRタイヤ):超大型タイヤで世界的に高シェア
- 航空機用タイヤ
- 二輪車用タイヤ(モーターサイクル、スクーターなど)
近年は「低燃費タイヤ」「EV向けタイヤ」「ランフラットタイヤ」など、環境性能や次世代車両に対応した開発が進められています。
2. 多角化事業(多様化製品事業)
タイヤ技術を応用した製品やゴム・樹脂関連の事業です。
- 高機能材料(ゴム・ウレタン・樹脂)
- 建築・住宅関連製品(免震ゴム、防振ゴム、ホース、シーリング材)
- 産業資材(コンベヤベルト、油圧ホース)
- スポーツ用品(かつてはゴルフ・テニス用品を展開、現在は縮小傾向)
- 自転車事業(タイヤや自転車本体の販売)
3. ソリューション事業
近年ブリヂストンが注力している分野で、タイヤ販売に加えて「サービス」や「データ活用」で収益化を図るものです。
- タイヤのライフサイクル管理サービス
(例:トラック・バス事業者向けにタイヤ点検・交換・メンテナンスを一括提供) - リトレッド(再生タイヤ)サービス:環境負荷を減らしつつコスト削減
- デジタルソリューション:IoTを活用したタイヤの稼働状況モニタリング
ブリヂストンの特徴
1. 世界最大級のタイヤメーカー
- 1931年創業(久留米市)。
- ミシュランやグッドイヤーと並ぶ世界トップシェア。
- 乗用車、トラック、航空機、建設機械など あらゆる車両用タイヤを網羅。
2. 技術力の高さ
- ランフラットタイヤ:パンクしても一定距離走行できる技術。
- 低燃費タイヤ「ECOPIA」:環境対応型タイヤ。
- モータースポーツ参戦:F1やMotoGPなどで培った技術を市販品にフィードバック。
- 超大型鉱山用タイヤでは世界トップシェア。
3. グローバル展開
- 海外売上比率は約8割。
- 世界150か国以上で販売し、北米・欧州・アジアに生産拠点を持つ。
- 特に北米は最大の収益源で、Firestoneブランドも展開。
4. ソリューションビジネスへの転換
- タイヤ販売だけでなく、
- リトレッド(再生タイヤ)
- タイヤ管理サービス(点検・交換・メンテナンス)
- IoT・AIを活用したタイヤモニタリング
- 「モノ売り」から「サービス・データ活用」へのシフトを進めている。
5. 環境・サステナビリティへの取り組み
- 2050年に カーボンニュートラル達成 を目標。
- 再生可能資源100%タイヤの開発を進行中。
- リサイクルやリトレッドを通じて資源循環型ビジネスを強化。
6. ブランド力
- 「安心・安全」のブランドイメージが強い。
- スポーツ分野との結びつき(オリンピックTOPパートナー、モータースポーツ支援)。
- Firestone(米)、Dayton(米)、Seiberling など多ブランド戦略。
ブリヂストンと他のタイヤメーカーの比較(ミシュラン、グッドイヤー等)
企業名 | 本社 | 世界シェア | 強み・特徴 | 主なブランド |
---|---|---|---|---|
ミシュラン | フランス | 約14〜15%(世界1位) | ・ラジアルタイヤの発明者 ・航空機タイヤや農業用タイヤに強い ・「ミシュランガイド」でブランド力高い ・EV向けタイヤに注力 | Michelin, BFGoodrich, Kleber |
ブリヂストン | 東京 | 約13〜14%(世界2位) | ・超大型鉱山用タイヤトップ ・ランフラットタイヤ、低燃費タイヤで先行 ・北米市場に強い(Firestone買収) | Bridgestone, Firestone |
グッドイヤー | 米国 | 約9〜10%(世界3位) | ・米国内で強い ・レーシングタイヤ(NASCAR公式) ・クーパータイヤを買収し規模拡大 | Goodyear, Dunlop(北米/欧州), Cooper |
コンチネンタル | ドイツ | 約7〜8%(世界4位) | ・タイヤだけでなく自動車部品大手 ・ADASやブレーキシステムに強み ・欧州プレミアム車(BMW, メルセデス)に純正採用多い | Continental, Barum |
ピレリ | イタリア | 約4〜5%(世界5位) | ・高性能・スポーツカー向けタイヤで有名 ・F1公式サプライヤー ・ブランドイメージ戦略に強み | Pirelli |
① 規模
- ブリヂストンとミシュランが 世界2大巨頭。
- グッドイヤー、コンチネンタル、ピレリがそれに続く。
② 技術
- ブリヂストン:低燃費タイヤ・鉱山用超大型タイヤに強い。
- ミシュラン:ラジアルタイヤのパイオニア、航空機用に強み。
- コンチネンタル:電子制御技術や安全システムを含め「車両全体の安全技術」で優位。
- ピレリ:スポーツカー、F1タイヤの圧倒的存在感。
③ 市場展開
- ブリヂストン:北米・アジアに強い。
- ミシュラン:欧州・南米も強いグローバルバランス。
- グッドイヤー:北米市場重視。
- ピレリ:プレミアムカー市場に特化。
④ ブランド力
- ミシュラン:タイヤ以外でも「ミシュランガイド」で一般層に浸透。
- ブリヂストン:オリンピックTOPパートナー、信頼性重視。
- ピレリ:モータースポーツイメージ戦略。
他社との比較まとめ
- ブリヂストン → 世界最大級、幅広い車両・市場対応、信頼性と技術力で安定。
- ミシュラン → 革新技術+ブランド力、航空機や農業用でも強い。
- グッドイヤー → 北米市場とモータースポーツに強み。
- コンチネンタル → 自動車部品と一体の技術力、欧州プレミアムカー御用達。
- ピレリ → 高級・スポーツ特化、ブランド戦略で存在感。
ブリヂストンの通期最終利益
年度 | 最終利益(億円) |
---|---|
2010 | 16,320 |
2011 | 20,085 |
2012 | 32,175 |
2013 | 31,215 |
2014 | 42,840 |
2015 | 35,400 |
2016 | 36,645 |
2017 | 38,265 |
2018 | 39,405 |
2019 | 40,065 |
2020 | ▲3,285 |
2021 | 53,790 |
2022 | 34,695 |
2023 | 35,280 |
2024 | 28,215 |
ポイント
- 2010年代は 3〜4兆円規模で安定推移。
- 2020年はコロナ影響で赤字(▲3,285億円)。
- 2021年には過去最高水準の 5兆円超に急回復。
- その後はやや減少傾向(2024年は2.8兆円程度)。
ブリヂストンの株価と配当推移
年度 | 年間配当金(年間合計) | 株価(年末終値) |
---|---|---|
2010 | 20円 | 2,176円 |
2011 | 22円 | 1,939円 |
2012 | 32円 | 2,683円 |
2013 | 57円 | 4,646円 |
2014 | 100円 | 4,815円 |
2015 | 130円 | 4,625円 |
2016 | 140円 | 4,402円 |
2017 | 150円 | 5,147円 |
2018 | 160円 | 4,037円 |
2019 | 160円 | 4,233円 |
2020 | 110円(減配) | 3,825円 |
2021 | 170円 | 4,845円 |
2022 | 175円 | 4,688円 |
2023 | 200円 | 6,054円 |
2024 | 210円 | 7,125円 |
2025(予想) | 230円 | 6,961円 |
ブリヂストンの株価指標(2025年9月8日現在)
指標内容 | 数値・情報 |
---|---|
株価(終値) | 6,961円(2025/09/05) |
時価総額 | 約4.97兆円 |
予想PER(会社予想) | 18.7倍 |
実績PBR | 1.33倍 |
配当利回り(予想) | 3.30%(配当:230円) |
配当利回り(実績) | 約3.02%(配当:210円) |
ROE(実績) | 8.04% |
自己資本比率 | 65.2% |
グローバルPER(過去) | 22.48倍(TRAILING PE) |
グローバルPB | 約1.28倍 |
EV/EBITDA(グローバル比率) | 約6.7倍 |
グローバルROE | 5.63% |
グローバルROIC | 5.04% |
解説と視点
- 予想PER 18.7倍は、同業他社との比較では標準~やや高めの水準ですが、日本市場では過熱も抑えられており、企業の収益性を評価した妥当な値といえます。
- PBR 1.33倍は、割高ではない市場評価といえ、株主資本に対する価格は適度な水準。
- 配当利回り 3%超は、安定した配当を重視する投資家にも魅力的に映ります。
- 高い自己資本比率(65%)とROE 8%強は、財務の健全性と収益力のバランスが良好であることを示しています。
買い判断について
PER18.7倍、PBR1.33倍と既に割安感はなく配当利回りも3%と既においしいと言える水準ではありません。
私が購入した株価5276円から1700円ほど値上がりしておりますので、保有し続けるなら良いですが今から購入するにはかなり勇気がいる株価になってしまいました。
よって、今購入するのはお勧めできませんが、投資の判断はご自身で行っていただくようお願いします。
お勧めのブリヂストンタイヤ
私の愛車がエクストレイルハイブリッドオーテックでして、夏タイヤが19インチ 冬タイヤが17インチとなっています。
なので、一応目安として私の車のタイヤと同じインチのタイヤを紹介します。


とりあえず夏タイヤ。
なんだか探してみると4本セットで13万とか15万とかそういうのばっかりでてきますが…
その中でも安いものを見つけました。
今はいてる夏タイヤがダメになったらこれにしてみようと思います。


スタッドレスタイヤはこんな感じ。
夏タイヤに比べて値段は高くなりますが、こんなものですよね。
そろそろ今履いているスタッドレスタイヤが怪しいので、買い替えるとすればだいたいこの辺にしようかと思ってます。
まとめ
ブリヂストンは1931年創業の日本発グローバル企業で、自動車タイヤを中心にスポーツ用品や工業製品など多岐にわたる製品を扱う世界最大級のゴム製品メーカーです。
2024年には約289億ドルの売上、営業利益は約12億ドル、営業利益率9.9%という堅調な成績を残しました。プレミアムタイヤの販売強化により成長を続けています。
配当金は2000年代以降、概ね右肩上がりで、例外的に2020年に減配があったものの、2024年には210円(予想)に回復しており、配当利回りは約3.4%、配当性向は約41%に達しています。
人気モデルとしては、冬用の「ブリザック」シリーズや、日本市場で評価の高い「Turanza」シリーズ、そしてプレミアム向け「Potenza」が好まれています。さらに、最新技術のEnlitenテクノロジーを備えたタイヤ群(Turanza 6、Blizzak 6など)は、安全性と持続可能性を兼ね備えた注目株です。
とりあえず100株あっても良い企業だと思っています。
投資やお金に関するお勧め書籍




どれもおすすめの本です。
中でもお金の大学は投資だけではなく、お金に関する基本的な教養を身に着けることができるので、投資を始めたばかりの方に特におすすめです。
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